以前にビジョントレーニングを実施する際には、お子さんの「見る力」をアセスメントすることをお勧めしました。実際にアセスメントをした結果、「視線の移動をコントロールする力」、「目と手の協応」、「形態の認知」などお子さんの状態が把握できるようになった時に具体的なトレーニングへと進みます。
トレーニングを進めるときに気を付けていただきたいことは、
・「絶対にできる」、「簡単すぎる」ところから始めてください。
これは、子どもが安心して取り組めることをねらいとします。そこから少しずつレベルを上げましょう。
・ちょっと難しいけれど、頑張ったらできるレベルの課題は、少しだけにしておきましょう。
難しい課題は、できた時の達成感が大きいですが、その分何度も行うことは負担も大きくなります。
・教材は手や体で具体物を操作するトレーニングから行いましょう。
具体物を自分の手で操作することにより、物との関係性や自分の周りの空間への理解を深めます。
トレーニングは、子どもと一緒に楽しみながら取り組むことが大切です。
ビジョントレーニングを通じて、お子さんの力が育まれていくことのきっかけ作りにしていただけましたら嬉しく思います。
*参考書籍 学びにくい子どもと教室でできるプチ・ビジョントレーニング(明治図書)